「集団授業についていけないんです」
これは、学習塾を運営している中で、本当によく受ける相談です。
・授業がどんどん進んでしまう
・質問ができない
・本人がつらそうにしている
この状況を見て、保護者として不安になるのは当然です。
「じゃあ、完全個別の方がいいのかな?」
この悩みから、多くのご家庭が次に考えるのが、
「完全個別の方が、うちの子に合っているのでは?」
という選択です。
・ペースを合わせてもらえそう
・分かるまで教えてもらえそう
・安心できそう
この判断自体は、決して間違いではありません。
ただし、ここに大きな落とし穴があります。
「ついていけない → 完全個別」が伸びない理由
現場で見ていると、
集団授業についていけない
→ 完全個別に変える
→ でも、結果的にまた伸びない
というケースは、実はとても多いです。
なぜ、この流れが起きてしまうのでしょうか。
本当の原因は「能力」ではない
まず、はっきりさせておきたいことがあります。
集団授業についていけない理由は、能力不足ではありません。
多くの場合、原因はもっとシンプルです。
勉強の優先順位が低く、
必要な勉強量が積めていない
これが一次原因です。
なぜ勉強量が足りなくなるのか
勉強の優先順位が低い状態だと、どうなるか。
・家では後回しになる
・やる日とやらない日の差が大きくなる
・復習量が圧倒的に足りない
その結果、
理解も定着も追いつかないまま、
集団授業に参加することになります。
「ついていけない」は結果であって原因ではない
勉強量が足りない状態で集団授業に入ると、
・授業が先に進む
・質問ができない
そして、
「ついていけない」という状態が完成します。
ここで大事なのは、
「差があるからついていけない」のではなく、
「量が足りない結果として差が生まれている」
という点です。
現象だけを見てしまうと判断を誤る
この状態を見ると、親として自然にこう考えます。
「じゃあ、完全個別にした方がいいのかな」
しかしここで、
・現象(ついていけない)
に対処して
・原因(優先順位・勉強量)
に手を打たない
という判断をしてしまうと、
問題が解決しないまま環境だけが変わることになります。
3つの授業形態を「差分×量」で考える
ここで、学習塾の形態を整理します。
集団授業
・トップ層を前提に設計
・塾主導で進む
・勉強量は確保しやすい
→ 差分が小さい生徒向け
完全個別
・生徒に合わせる
・1コマ単価が高い
・生徒主導になりやすい
→ 勉強量が取りづらくなりやすい
集団個別
・個々に目標設定
・塾主導+個別フォロー
・勉強量を積みやすい
→ 差分が大きい生徒に対応しやすい
授業料あたりの「勉強量」は見落とされがち
同じ月謝でも、
塾でどれだけ勉強できるかは大きく違います。
・集団授業:コマ数が多い
・完全個別:コマ数が少ない
・集団個別:コマ数が多い
量=点数の土台
これは、どんな学年でも変わりません。
塾選びで見るべきポイントは2つだけ
学習塾を選ぶときに、本当に見るべきポイントは次の2点です。
-
目標と現状の差分に対応できる設計か
-
勉強量を安定して確保できるか
「分かりやすそう」「手厚そう」だけで選ぶと、
本来必要なものを見落としてしまいます。
最後に伝えたいこと
「集団授業についていけない」
これは、決して能力不足ではありません。
「勉強量を増やすサイン」
です。
環境を変え、
勉強の優先順位と量が整えば、
子どもの伸び方は確実に変わります。
もし今、塾選びで迷っているなら、
「この塾で、うちの子は量を積めそうか?」
この問いを、ぜひ一度考えてみてください。
お悩みの方は是非みやうち塾公式LINEよりご相談を。